姫宮落川ひめみやおとしがわ 利根川水系一級河川(埼玉県管理) ※一部久喜市管理の準用河川

姫宮落川は久喜市下早見を起点に、白岡町、宮代町を流れ、大落古利根川へ合流する流路延長10.1qの河川です。 

河川名の由来

 南埼玉郡宮代町姫宮を流れることから、この名が付いたと思われます。 そもそも姫宮という地名の由来ですが、平安京の頃、桓武天皇の皇子、安世王に宮目姫という美しい姫がいたそうです。 この姫が下総国に行こうとした旅の途中、武蔵国百間の里、紅葉ヶ岡というところにたどりつきました。 山中の紅葉の眺めがとても美しく、浜の砂と調和してその見事さは言葉に尽くせぬほどでした。 あまりの美しさに目を奪われた姫は思わず馬を止め、景色に見とれておりました。 いったいどれほど時が経ったでしょうか。景色に見とれていた姫は突然激しい癪に襲われ、手当のすべも無いままに息を引き取ってしまったのです。 姫のなきがらはこの岡の西の辺りに埋められました。 この頃には岡の近くに住む人もいたため、姫の墓に花を手向ける人もいたそうです。 後に慈覚大師が故郷の下野に下るとき、この姫の話を耳にして、里人と共に祠を建て供養をし、姫宮明神と呼んだということです。 その姫宮明神(現在の姫宮神社)が地名の由来であると推察されます。(郷土資料集『水と緑の宮代』参照)


2006年6月4日探訪 探訪記 起点付近地図  西ヶ崎橋付近地図 


起点付近の風景です。

こちらも起点付近です。

白岡町〔西ヶ崎橋〕より上流側です。

こちらは〔西ヶ崎橋〕より下流側です。


【ア行】